計量用語辞典

基礎的な計量用語から難しい専門用語まで、計量に関連する用語を幅広くご紹介します。

あ行

  • 圧縮性粉体(あっしゅくせいふんたい)

    緩く充填した状態と密に充填した状態の嵩密度の差が大きな粉体を圧縮性粉体と呼ぶ。この圧縮性は付着力が大きいことに起因しており、自重や衝撃により容易に密充填状態になるため流動性が低く、粉体操作において種々...

  • 安息角(あんそくかく)

    粉体の流動性を示す因子で、粉体層自由表面が臨界応力状態にある場合の表面と水平面との角度で表し、流動性が大きいほど小さくなる。測定法には、自然落下時の形成粉体層角度で求める注入法、円筒容器底部オリフィス...

  • アーチ(あーち)

    ビン、ホッパーなどの排出口付近の流路が狭まる部位において、上に凸なアーチ状の面が形成され、その上方の粉体層の重量を支えるような現象が起こる。このような閉塞現象は、架橋現象、ブリッジング、棚吊りなどと呼...

  • インパクター(いんぱくたー)

    平板などに粒子を含む気流を衝突させ、粒子の慣性力を利用して捕集分離する装置。ジェット口径の異なるインパクターを直列多段に組み合わせ、下段ほど口径を小さく速度を速くしたカスケードインパクターは粒子径分布...

  • エアフィルター(えあふぃるたー)

    濾過集塵装置の一種であるがバグフィルターと異なり低濃度のダストを対象とするので、空気清浄機として位置づけられる。濾材の材質はガラス繊維であることが多いが、合成繊維も使用されるようになってきた。濾材構造...

  • エアレーション(えあれーしょん)

    粉粒体層に空気を注入する操作をいう。目的によって次の種類に分類できる。1.粉粒体の流動性向上(貯槽内での架橋防止、供給量増加、ブロータンクの輸送能力向上、閉塞層の吹き抜き、プラグ輸送の輸送能力向上) ...

  • エジェクター(えじぇくたー)

    空気などの流体(第1流体)をノズルからディフューザーに噴出させ、噴流により生ずる負圧を利用して吸引管より他の流体(第2流体)を吸引し、第1流体と混合・昇圧して排出させる装置。第2流体とともに粉体を吸引...

  • 押出し成形(おしだしせいけい)

    粘度状の可塑性をもつ調合物を口金から押し出すことにより、一定の断面形状を持つ成形体を得る上で適した成形手法であり、適切な長さに切断して目的の成形体を得る。パイプ、レンガ、触媒担体用ハニカムなどの製造に...

  • 押出し造粒(おしだしぞうりゅう)

    粘度状の可塑性をもつ調合物を口金から押し出すことにより、一定の断面形状を持つ成形体を得る上で適した成形手法であり、適切な長さに切断して目的の成形体を得る。パイプ、レンガ、触媒担体用ハニカムなどの製造に...

  • オリフィス収縮流(おりふぃすしゅうしゅくりゅう)

    オリフィスの上流側で、中心の小孔に向けて流れが急激に収縮しながら加速される流れ。オリフィス収縮流は凝集粒子の分散に有効であることが知られている。...

か行

  • 加圧成形(かあつせいけい)

    圧縮成形と同義であり、成形方法は多種にわたり、加圧力の比較的高いものから低いものまでいろいろあり、その対象も粉末冶金や合成樹脂、医薬品と多岐にわたる。 成形装置は大別すると油圧式と機械プレスがあり、成...

  • 解砕(かいさい)

    粉砕操作の中で粒子の凝集体や造粒物のような比較的弱い力で結合した材料を分散させたり、粉化させたりする操作、あるいは繊維質の材料を解きほぐすような操作を粉砕とは区別して解砕と呼ぶ。...

  • 解砕造粒(かいさいぞうりゅう)

    解砕造粒法には乾式法と湿式法がある。乾式法は混合した粉体状の原料を圧縮成形した後に粉砕する方法で不定形の造粒物が得られる。湿式法では、あらかじめ粉体材料を加湿練合したものを解砕し造粒する。いずれの場合...

  • 回収率(かいしゅうりつ)

    篩(ふるい)分けなどの分級操作において、分級装置へ供給した原料粉体中の着目成分の含有量と、その分級操作によって回収された粉体中の着目成分の含有量の比を回収率と呼ぶ。回収率は、分級操作において何もしなく...

  • 回転円錐型乾燥機(コニカルドライヤー)(かいてんえんすいがたかんそうき)

    コニカル型の容器に材料を仕込み、容器を回転させて材料を攪拌・乾燥する方式である。回分式であり、通常、真空条件で操作される。容器壁を二重(ジャケット)構造として間に熱媒体を流し、外壁より熱を供給する。...

  • 回転円筒型乾燥機(ロータリードライヤー)(かいてんえんとうがたかんそうき)

    回転する円筒型の乾燥機に材料を連続的に供給し、熱風を流通させて乾燥する。円筒内にはリフターと呼ばれる邪魔板が設置され、材料と熱風との接触を促進するとともに材料の付着や凝集を防ぐ。...

  • 回転炉(かいてんろ)

    回転する円筒内に固体可燃物を入れ、反応させるとともに、発生した熱を外壁面から回収する。回転させることにより熱が1ヵ所に集中することを抑制でき、効果的な固体と気体の接触並びに生成熱の回収が図れる。...

  • 界面(かいめん)

    物質構造が途切れ、別の物質構造がはじまる境界面を界面と呼ぶ。気体中の固体粒子の表面は固気界面であり、液体粒子ではその表面は気液界面となる。同様に、液体中の固体粒子表面は固液界面であり、液体中に存在する...

  • 界面活性剤(かいめんかっせいざい)

    溶液中の溶質と溶媒の相互利用において、その濡れ性などの表面活性を変化させるために注入する物質を界面活性剤と呼ぶ。使用例としては、粉体粒子を液体に混合しスラリーをつくる際などにおいて、濡れ性が悪く十分に...

  • 架橋現象(かきょうげんしょう)

    粉粒体貯槽内にアーチを形成して重力排出を阻害する現象。棚吊りともいい、固結しやすい粉体において粒子間に再結晶により固体架橋が生ずる現象をいうこともある。...

  • 撹拌乾燥機(かくはんかんそうき)

    材料を攪拌しつつ乾燥する乾燥機全般をさすが、代表的なものは円筒または溝型撹拌乾燥機である。撹拌機を備えた円筒または溝型の乾燥機内に材料を連続的に供給・排出する。加熱された撹拌機および外壁からの伝導加熱...

  • 撹拌造粒(かくはんぞうりゅう)

    容器内の粉体にバインダーを添加しつつ撹拌し、造粒体を作製する方法。液体の添加による粉体の凝集とともに高速の撹拌羽根による剪断力の作用により、比較的均一な造粒体が得られる。代表的装置にはヘンシェル型、ア...

  • 嵩体積(かさたいせき)

    粉体は粒子の集合体であり、粉体層には空隙も含まれるため、粉体層の体積には粒子間の空隙の体積も含まれ、粒子そのものの体積とは異なる。粒子および粒子間の空隙などを含んだ粉体層の体積を嵩体積と呼ぶ。...

  • 嵩比容(かさひよう)

    粉体層の単位質量当たりの嵩体積を嵩比容と呼ぶ。嵩比容は、嵩密度の逆数になる。...

  • 嵩べり度(かさべりど)

    タッピングあるいは加圧などによって粉体の見掛け体積が減少する度合いで、粉体の初期体積をV0、減少後の体積をVとすると嵩すべり度は(V0-V)/V0で求められる。 嵩べり度が大きな粉体ほど流動性が悪くな...

  • 嵩密度(かさみつど)

    粉体は粒子集合体であり粉体層には空隙も含まれるため、その密度は粒子の真密度とは異なる。嵩密度は、粉体層の質量を粉体層の体積(嵩体積)で割ったものである。 この場合の粉体層体積には、粒子間の空間、粒子内...

  • 可塑剤(かそざい)

    硬い高分子物質やセラミックス原料に添加して塑性を与え、柔軟性、加工性を与える物質をいう。セラミックスの泥しょう鋳込み成形ではポリエチレングリコール、フタル酸エステルなどが、押出し成形ではヒドロキシメチ...

  • 可塑性(かそせい)

    弾性限界を超えて外力を加えた場合に生じる外力方向へのひずみ、あるいは変形が外力を除いてもそのまま残るような性質を可塑性という。金属や合成樹脂の場合は温度により練り土や小麦粉の場合は含水量により可塑性を...

  • 活性剤(かっせいざい)

    粒子表面を疎水化する浮選剤。そのままでは捕集剤と親和性の低い粒子表面や抑制剤により浮遊性が抑制された粒子表面に作用して、捕集性や浮遊性を高めるために用いられる。 閃亜鉛鉱に対しては硫酸銅が有効である。...

  • 荷電(かでん)

    粉粒体粒子に電荷を与えて帯電させること。異種物質との接触による荷電(接触荷電)、誘導電荷による荷電(誘導荷電)、イオンによる荷電などがある。たとえば、コピー機では接触荷電を、電気集塵装置ではコロナ放電...

  • 顆粒(かりゅう)

    粉体を造粒して「つぶ」と呼ばれる大きさの粒子にしたもので、粒子径は1mm程度である。飛散性が抑えられ、水と混合すると溶けやすいため薬などに利用される。 錠剤よりも小さく、かつ崩壊しやすい状態である。...

  • 顆粒密度(かりゅうみつど)

    造粒処理でつくられる顆粒では、顆粒1個の内部に細孔や空洞が存在し、1個粒子の密度は素材の密度より小さい。この見掛けの密度を顆粒密度という。...

  • 慣性集塵(かんせいしゅうじん)

    気流中に障害物を挿入して気流の方向を変えたとき、粒子は慣性力によって気流あら外れて直進しようとする。この性質を利用して粒子を障害物上に衝突・捕集する集塵方式をさす。 この原理を応用した装置の代表例がル...

  • 乾燥(かんそう)

    水や有機溶媒などの液体で湿った材料に熱を加えて材料中の液体を蒸発除去し、乾燥製品を得る操作である。濾過や圧搾などの脱水操作とは異なり必ず熱エネルギーを必要とする。 乾燥操作には少なくとも除去する液体の...

  • 乾燥速度(かんそうそくど)

    乾燥操作において、液体の減少速度(材料質量の減少速度)を乾燥面積(蒸発面積)で除したものであり、単位はSI単位系でkg-液体/m2-材料表面積・S)となる。 材料の表面積が特定できない場合には、材料表...

  • 含水率(がんすいりつ)

    試料中に含まれる水分の割合をさす。湿り材料を基準にした湿量基準含水率、乾き材料を基準とした乾量基準含水率があり、通常、質量比(kg-水分/kg-湿潤あるいは乾燥材料)で表される。水分量は一定温度で所定...

  • 吸着(きゅうちゃく)

    固体表面に気相または液相の物質が付着する現象を吸着と呼び、吸着力がファンデアワールス力に基づく場合を物理吸着、物理吸着の後に第1層目の吸着物質と固体表面で化学反応が起こる場合を化学吸着という。吸着は、...

  • 供給機(きょうきゅうき)

    粉粒体を供給、排出するための装置の総称。供給操作は貯槽やホッパーから粉粒体を要求に従って切り出すものである。粉体のフラッシングやブリッジ対策を施すことにより、連続的な定量性を維持したり、制御の応答性を...

  • 強凝集体(きょうぎょうしゅうたい)

    共有結合または焼結による結合などによって、強く結合または融合した粒子から構成される粒子集合体。強凝集体の表面積は、個々の構成粒子の表面積の和よりも小さくなる。...

  • 強磁性体(きょうじせいたい)

    物質において磁場を掛けると磁気的性質をもつものを磁性体と呼ぶ。磁性体は、反磁性体、常磁性体、強磁性体に分類され、磁石を近づけた際に反発するものを反磁性体、磁石に吸い寄せられるものを常磁性体、外部に磁場...

  • 凝集(合体)(ぎょうしゅう(がったい))

    粉体粒子は、ファンデアワールス力や静電気力、液架橋力などにより、複数の1次粒子が集合して1つの2次粒子を形成することがある。この現象を凝集と呼ぶ。 凝集の場合、元の1次粒子を識別することが可能である。...

  • 凝集(強)(ぎょうしゅう(きょう))

    強い凝集力で凝集し比較的密な構造をもち、分散させるのに強い機械的エネルギーが必要な1次粒子の集合状態。凝集(弱)との違いは必ずしも明確ではない。 凝結という用語が用いられる場合もある。...

  • 凝集(弱)(ぎょうしゅう(じゃく))

    粒子同士が衝突し付着する現象のことを凝集といい、気相および液相中の高濃度微粒子分散系の動力学的挙動を支配する重要な因子である。凝集により全粒子の総体積は保たれるが粒子数が減少し粒子の大きさが増大する。...

  • 空気分級機(くうきぶんきゅうき)

    乾式分級機の一形式で空気流によって粒子を分級する装置の総称。分級機構としては、重力、慣性力、遠心力が利用される。重力分級は粒子の自重と下方からの上昇気流による抵抗力のバランスで粒子を分離する。慣性力分...

  • 空気輸送(くうきゆそう)

    管路内を空気またはその他の気体によって、固体を輸送する技術をさす。本来は空気力学的輸送ないし空力的輸送と呼ぶべき用語であるが、業界の慣例上、空気を運ぶことを想起する空気輸送という用語が使われている。...

  • クーロン力(くーろんりょく)

    帯電している物体間に働く静電気力の一種。クーロン力により同符号同士の微粒子間には斥力が、異符号同士の微粒子間には引力が作用する。力の大きさは両粒子の電荷の積に比例し、距離の2乗に反比例する。...

  • ゲル化(げるか)

    寒天やゼラチンは温水に溶かせば分散して流動性のよいゾルになるが、これを冷却すると流動性を失ってゲルになる。一般にコロイド粒子が独立した運動性を失って凝集固化した状態をゲルといい、この固化する現象をゲル...

  • 硬度(こうど)

    他の物体によって変形を与えられるとき生ずる抵抗の大小を表す指標。引っかいて試料に傷を付けるモース硬度、標準物質を一定の高さから落下させその反発高さから求めるショアー硬度、様々な形状の圧子を押し込んで形...

  • 固気混合比(こきこんごうひ)

    粉粒体の管路輸送において、粉粒体の質量流量と搬送気体の質量流量の比をさす。粉粒体の速度が小さい場合、管内で粉粒体が高濃度の状態にあっても固気混合比は小さな値を示す。混合比ともいう。...

  • コリオリ力式流量計(こりおりりょくしきりゅうりょうけい)

    回転座標系の中心から物体が離れたり近づいたりすると、その進路を変える方向に力が働く。これをコリオリ力という。U字管の入口と出口を固定して曲管部を振動させると、管内を流れる流体あるいはスラリーの向きが途...

  • 混合機、混合装置(こんごうき、こんごうそうち)

    2種類あるいはそれ以上の種類の粉体を混合するための装置。粉体を混合するための外力の加え方やその大きさなどにより、容器回転式、機械撹拌式、流動撹拌式、無撹拌式、高速・高剪断・衝撃式などに大別される。...

  • 混錬(こんれん)

    粉粒体の周りに液体またはペーストをコーティングしながら分散する操作。層流剪断混合が支配的であり、対象物質の圧延、折りたたみ、圧縮作用に伴う解砕、分散によって最終的に均質化していく。...

  • 混錬機、混錬装置(こんれんき、こんれんそうち)

    粉体の周りに液体またはペーストをコーティングしながら分散、造粒などを行う操作を混錬と呼び、粉体の混錬を行う装置を混錬機あるいは混錬装置という。 機械的な面から分類すると、容器回転型、容器固定型、ロール...

  • コーティング剤(こーてぃんぐざい)

    コーティングに用いられる材料であり、通常、基剤と添加剤からなり、目的に応じて多様に処方される。基剤には、有機溶剤溶液系、水溶液系、水系分散剤、低融点材料が用いられる。 添加剤には、可塑剤、分散安定化剤...

さ行

  • 自然発火(しぜんはっか)

    石炭やある種の穀物において、着火源がなくても推積層が発火する現象。これらの粉粒体では、酸化反応などにより発生した熱が、推積層内部に蓄積されて局部的に温度上昇を生ずることがあり、反応速度を速めて発火に至...

  • シフター(しふたー)

    篩(ふるい)分け装置のうち、篩面の運動が篩面に平行なものをさす。篩面に沿って往復運動する、あるいは面内で円運動するなどの形式がある。 全振幅は20mm以上と大きい。面内篩とも呼ばれる。...

  • 射出成形(しゃしゅつせいけい)

    圧力により、熱可塑性の調合物を金型中へ打ち込み、冷却固化させた後に脱型して成形体を得る方法である。従来、プラスチックの成形用として一般に利用されてきた方法を基に開発されたもので、セラミックスなどの粉体...

  • 収率(しゅうりつ)

    粉体原料から製品粉体として得られる粒子部分の原料粉体に対する質量割合。分級操作において微粉収率と言えば分級した原料粉体全体に対する微粉側製品の質量割合をいう。...

  • シュート(しゅーと)

    重力を利用する筒状の輸送装置。輸送物を一つの装置から他の装置へ、筒体の傾斜を利用して自重で移動させる。筒体の断面形状は円ないし長方形が多い。 傾斜角はおおざっぱに言って壁面摩擦以上にする必要がある。...

  • 焼結(しょうけつ)

    接触粒子同士が加熱や発熱によって互いに結合していく現象。金属やセラミックスの成形体を熱処理し、構成粒子の融点以下の温度で焼き固める焼結操作をさすこともある。 焼結では加熱により全表面エネルギーが減少す...

  • 焼成(しょうせい)

    粉粒体やバルク材料など、主に固体の出発原料を化学反応、焼結、組織制御、相変態などを主な目的として高温で加熱処理する操作をさす。焼成では、温度、雰囲気、圧力、時間などの操作条件を適切に設定することが非常...

  • 焼成炉(しょうせいろ)

    粉体粒子を固めて成形する際に、加熱し粉体粒子間に強固な結合を生じさせることを焼結と呼び、これを行う炉を焼成炉という。焼成炉には、熱源(燃料の燃焼、電気、マイクロ波など)の種類による差異、連続炉、バッチ...

  • 触媒(しょくばい)

    化学反応においてその物質自体は最終的には変化しないものの、反応を促進させるために働く物質を触媒と呼ぶ。たとえば、窒素酸化物(NOx)をアンモニア(NH3)と反応させて分解する脱硝反応は、触媒がないと1...

  • 親水性(しんすいせい)

    物質において水との親和性が高いことをいう。粉体は比表面積が大きいため、水との混合時に良好な混合状態を得るには親水性がよいことが非常に重要になる。 反対の意味をもつ用語として疎水性がある。...

  • 浸透圧(しんとうあつ)

    純溶媒と溶液を溶媒は通すが溶質は通さない半透膜で仕切ったときに、溶液側へ浸透しようとする純溶媒の流れを止めるために溶液側に掛けるべき圧力のこと。 全系の濃度を均一にしようとする作用であり、コロイド分散...

  • 振動篩(しんどうふるい)

    篩網面が網面に垂直方向の振動成分をもつ篩機の中で、回転数が600rpmのものを振動篩と呼ぶ。円、楕円、直線などの振動形式をもち、ローヘッド、共振、円振動、高振動型などに分類され、重力加速度に対する遠心...

  • 振動流動(しんどうりゅうどう)

    振動力の作用による粉体の流れ。振動流動層、振動コンベヤー、振動篩や振動フィーダーで見られる。容器内の粉体層に振動力を作用させて充填するときの粉体層の流れも振動流動である。振動容器内の粉体の流動は振動条...

  • 磁性トナー(じせいとなー)

    成分に磁性体を含むトナーを呼び、キャリアーを使用せずに用いられるメリットがあるが、フルカラーには適さず黒トナーに使用される。 導電性磁性トナーと絶縁性磁性トナーの2種類がある。...

  • 磁性塗料(じせいとりょう)

    磁気記憶媒体においては、目的の記録媒体に応じて様々な磁性材料(磁性体を含む粒子)を基板上に塗布して用いる。このような材料を磁性塗料と呼ぶ。...

  • 充填剤(じゅうてんざい)

    基材の特性を向上させるために添加される物質。ゴムやプラスチックに対する充填剤がよく知られており、炭酸カルシウム、シリカ、アルミナ、クレイ、タルクなどが添加され耐薬品性、耐熱性、電気絶縁性、硬さ、耐水性...

  • 充填率(じゅうてんりつ)

    粉体粒子をある空間に詰める充填操作において形成した粉体層の嵩体積に対する粉体の実体積の割合を充填率と呼ぶ。充填率と空隙率を合算すると1になる。...

  • 除電(じょでん)

    粉体粒子の電荷を除去すること。粉体を接地金属容器に入れておくと、比較的導電性の高い粉体では電荷は指数法則に従って減衰する。他に自己放電、コロナ放電、放射線、紫外線、軟X線などを利用する方法がある。...

  • 水平コンベヤー(すいへいこんべやー)

    水平方向に物質を輸送可能なコンベヤーである。粉体を輸送するコンベヤーとしてスクリュー、ベルト、チェーン、揺動・振動、バケットの主に5つの方式があるが、このうち前者4つが水平方向に輸送可能である。ただ、...

  • スクリーン(すくりーん)

    工業用篩(ふるい)。粉体技術で振動スクリーンと言えば、篩面が垂直方向の振動成分をもつ篩機をさす。全振幅が20mm以下、振動数が10s-1以上で操作される。 一般論として、粒子径200μm以上の非付着性...

  • スクレーパー(すくれーぱー)

    粉粒体をベルトやテーブルからかき取ったり、表面を平坦にしたりすることを目的とする板。テーブルフィーダーでは、スクレーパーの位置調節が一つの流量調節法であり、円形テーブルの同心円に接する方向に挿入すると...

  • スパチュラ角(すぱちゅらかく)

    R.L.Carrによって提案された流動性指数に含まれる因子。粉体層内に水平に挿入したスパチュラ(金属へら)を静かにもち上げてその上に堆積した粉体の表層の傾斜角を測定した後、一定の衝撃を加えて粉体層の表...

  • スラリー(すらりー)

    液体の中に微小固体粒子が全体的に浮遊している固液混合物。泥しょうとも呼ばれる。微小固体粒子の濃度によって見掛けの粘性係数が変わる傾向がある。 一般に固体濃度の増加によりニュートン流体から非ニュートン流...

  • スランプ(すらんぷ)

    JIS A 1101 に規定されている凝固前の生コンクリートの軟らかさの指標で、この値が大きいほど流動性が高い。スランプコーンと呼ばれる深さ30cmの円錐台形状の容器に生コンクリートを充填し、一定の充...

  • 静電容量式流量計(せいでんようりょうしきりゅうりょうけい)

    管内固気二相流あるいは自由落下する粉粒体の誘電特性を利用した流量計。一対の電極を用いて静電容量の変化から粒子流量を求めるが、物質の誘電特性に依存するので補正が必要である。静電容量の時間変化から流量を求...

  • 積層セラミックコンデンサー(せきそうせらみっくこんでんさー)

    チタン酸バリウムの誘電体は厚みが1μm以下であり、それをニッケル電極と交互に500層以上積み重ねることで、性能の良いコンデンサができ、これを積層セラミックコンデンサという。...

  • セラミックコンデンサー(せらみっくこんでんさー)

    誘電体材料にセラミックスを使用したコンデンサー。誘電体の種類によって、温度補償用と高誘電率用の2つに分類される。温度補償用としてはチタン、マグネシウム、カルシウムなどの酸化物が用いられる。一方、高誘電...

  • ゼオライト(ぜおらいと)

    ケイ素、アルミニウム、酸素などが結びついた鉱物を呼び、火山灰などに由来する天然ゼオライトと人工的につくられた合成ゼオライトがある。結晶構造に空洞を有するため、それを利用して吸着剤や透過膜などでの活用が...

  • 疎水性(そすいせい)

    物質において水との親和性が低いこと。反対の意味をもつ用語として親水性がある。...

  • 造粒(ぞうりゅう)

    液架橋や粘着性を利用して微粒子を会合・凝集させ、見掛けのサイズを大きくする操作。転動、振動、撹拌による凝集の促進、圧密操作による成形、液滴の乾燥による粒子化などいくつかの方式がある。造粒により生成した...

  • ゾル(ぞる)

    液体を分散媒にし、固体の微粒子を分散質にしたコロイド溶液をゾルと呼ぶ。なお、気体中に微粒子が浮遊した系であるエアロゾルもゾルに分類されることがある。...

  • ゾル・ゲル法(ぞる・げるほう)

    金属酸化物の微粒子、薄膜あるいは塊状物を低温で製造する方法。原料として金属のアルコキシドを含むアルコール溶液を用い、触媒の存在下で金属アルコキシドや無機塩の加水分解およびそれに続く重縮合反応により酸化...

た行

  • タッピング(たっぴんぐ)

    粉粒体を入れた容器を一定の高さから繰り返し落とし、その衝撃を利用して粉粒体を密充填する操作。タッピング回数の増加とともに空間率が減少するが、その減少割合あるいは一定回数タッピングした後の空間率を粉粒体...

  • ダンパー(だんぱー)

    ホッパーやシュートに取り付けて、粉粒体の流れを1次遮断する他、流量の調節に用いられる。簡単なスライド式の他、フラップ型、回転式、円錐型ダンパーなどがある。 操作は手動式の他、電動式、エアシリンダー式な...

  • 潮解(ちょうかい)

    水溶性固体粒子を大気中に放置するとき、大気中の水蒸気が粒子表面で凝縮し、粒子が表面から溶解し水溶液状態になる現象。この現象は、ある温度における水溶性粒子の飽和水溶液の平衡蒸気圧が大気中の水蒸気分圧より...

  • DOP(でぃーおーぴー)

    常温で液体のフタル酸エステルの1種。塩化ビニル樹脂の軟化剤として用いられる。DOPは、DBPとともに熱的に安定で蒸気圧が低く、液体として安定な粒子が得られるのでフィルター試験用テスト粒子として使用され...

  • 伝導伝熱(でんどうでんねつ)

    物質に熱を与える(伝熱)方式の一つであり、加熱する物質に隣接する物体に熱を与え、それを利用して熱を伝えていく方式である。...

  • トラフ(とらふ)

    スクリューフィーダー・コンベヤー、振動フィーダー・コンベヤー、エアスライドなどフィーダー・コンベヤー類のU形、円筒、箱形などのケースをさす。 トラフをジャケット構造にしたタイプを二重トラフと呼び、加熱...

  • 動粘度(どうねんど)

    流体の粘性係数を流体の密度で割った値をさす。細い管の中を自重で通過する速度によって粘性を比較する場合に用いられる。動粘性係数ともいう。物理的には拡販係数を表し、ランダムな分子運動による運動量の拡散移動...

な行

  • ナノ(なの)

    ナノメーター(nm)オーダーの粒子や細孔などは非常に微細で多くの特徴や機能を有しているため、この領域を利用した技術開発が進められており、ナノテクノロジーと呼ばれる。 ナノを冠することでナノテクノロジー...

  • ナノ粒子(なのりゅうし)

    ナノ粒子とは、粒子径がナノオーダーの粒子であるが、ナノマテリアルに関する厚生労働省労働基準局通達によれば、大きさを表す3次元のうち、少なくとも一つの次元が約1~100nmとなる粒子とされている。...

  • ニューセラミックス(にゅーせらみっくす)

    陶磁器や耐火物など、おもに天然のケイ酸塩を原料とする伝統的なセラミックスに対して、アルミナ、チタン酸バリウム、窒化ケイ素、ジルコニアなど近年に登場した新しい機能性セラミックス群をさす。ファインセラミッ...

  • 粘着力(ねんちゃくりょく)

    圧密応力を作用させない状態で粉体層を剪断するのに必要な剪断応力をさす。圧縮応力軸ー剪断応力軸平面上にプロットされた粉体層の破壊包絡線と剪断応力軸との切片として与えられる。...

は行

  • 発火温度(はっかおんど)

    石炭やある種の穀物などの堆積層では着火源がなくても、酸化反応などにより発生した熱が堆積層内部に蓄積されて、局所的に温度上昇を生じることがあり発火に至る。 このような自然発火を起こす堆積層の周囲環境温度...

  • 発塵機(はつじんき)

    空気中に微粒子を分散させてエアロゾル化する装置。エアロゾル化する方法として、微粉体を気流によって分散させる粉体分散法、液体または微粒子濁液を噴霧する液噴霧法、粒子化する物質を気化しそれを凝縮させる凝縮...

  • 発塵性(はつじんせい)

    粉塵発生のしやすさをいう。粉体材料が衝撃や摩擦などを受けたとき粉塵が発生する度合い、汚染要因物の質、大きさおよび量によって評価される(JIS Z 8122)。 発塵法としては、粉体落下法をはじめ、各種...

  • ハニカム(はにかむ)

    固体を気体などの流体と反応させる場合において、反応面積を広くし、かつ流体の圧力損失を低下させるために固体に蟻の巣のように数mmオーダーの微細な穴をあけ、その内部に流体を通過させる方式である。脱硝触媒な...

  • バインダレス造粒(圧力スイング造粒)(ばいんだれすぞうりゅう)

    バインダー液不要の造粒方法。圧力スイング造粒はその一つである。この方法では、付着性粉体を対象にした流動層上部に微粒子飛散防止用のバグフィルターを設け、流動層上方から下向きの瞬間的ガス噴射、並びに層下部...

  • バインダー(ばいんだー)

    造粒や成形の操作において粉体状の原料に適当な凝集性や成形性(可塑性)をもたせ、かつ用途・目的に合致した強度(崩壊性)、溶解性、反応性などを考慮して固体粒子間の結合媒体として使われる物質をさす。結合剤や...

  • 爆発下限濃度(ばくはつかげんのうど)

    粉塵雲において燃焼が継続するためには、一つの粒子が着火し、それに隣接する粒子に熱を与え、その粒子が昇温・着火するまでのエネルギーを与える必要がある。そのためには粒子間距離が短くなければならない。火炎が...

  • 爆発限界酸素濃度(ばくはつげんかいさんそのうど)

    粉塵爆発において、酸素濃度が低くなり過ぎると十分な酸素供給が行えず、燃焼が不十分となり発生熱量も少ないため、燃焼の伝搬が生じず爆発が起こらない。 このような酸素濃度を爆発限界酸素濃度と呼ぶ。...

  • 爆発上限濃度(ばくはつじょうげんのうど)

    粉塵爆発において、粉塵の濃度が高すぎる場合には、個々の粒子が燃焼するための酸素供給量が不足し燃焼反応が十分に継続できず、発生熱量も不足するため爆発が生じない。 このときの粉塵濃度を爆発上限濃度という。...

  • 爆発(粉塵)(ばくはつ(ふんじん))

    粉体は比表面積が大きいので着火しやすく、場合によっては急激な体積膨張を引き起こす爆発状態となる。このような爆発を粉塵爆発と呼び、粉塵がもたらす災害の中でも最も重要な現象の一つであり、様々な対策が検討さ...

  • バグフィルター(ばぐふぃるたー)

    袋状の濾布を吊り下げて含塵ガス中の粒子を濾布で濾過捕集し、濾布に付着堆積した粉塵層を周期的に払い落として、圧力損失の増加を防ぎながら連続使用する濾過集塵装置。 構造および取り扱いが簡単でしかも高い集塵...

  • 光触媒(ひかりしょくばい)

    光の照射により触媒作用を示す物質を光触媒という。また、光の照射下、光触媒上で起こる触媒反応を光触媒反応という。天然の光触媒反応として光合成が挙げられるが人工の物質を用いることが多い。代表的な光触媒物質...

  • 飛散(ひさん)

    粒子が外力を受けて流体中に飛び出す現象の総称であり、捕集粉塵が流体抵抗によって運び去られる現象や、振動や衝撃によって粉体層を構成する粒子が飛び散る現象。 飛散はホッパーから粉体を排出したり、容器で受け...

  • 比重(ひじゅう)

    物質の密度の大きさを表す上で、基準となる物質の密度との比較で示すことがあり、その値を比重と呼ぶ。対象物質が固体や液体の場合、通常は4℃の水の密度に比べての数値で示される。気体の場合には同温度、同体積の...

  • 疲労破壊(ひろうはかい)

    物質が塑性変形を起こす応力以下の小さな応力でも、それを物質に繰り返し加え続けると破壊に至る場合があり、これを疲労破壊と呼ぶ。疲労現象を調べる疲労試験では、疲労破壊を起こす繰り返し応力(S)に対して、対...

  • ヒートポンプ(ひーとぽんぷ)

    熱媒体や半導体などを用いて低温部分から高温部分へ熱を移動させる技術あるいは装置。手法はいくつかあるが、主流は気体の圧縮・膨張と熱交換を組み合わせたもので、一般家庭でも見られる製品での事例として冷凍冷蔵...

  • 微粉炭(びふんたん)

    石炭は固体であるため、その輸送性、反応性を高めるために、質量中位径40μm程度に粉砕して利用されることが多く、微粉炭と呼ばれる。...

  • 微粒子(びりゅうし)

    粒子径の大きな粗粒子に対して用いられる言葉で、一般には粒子径10μm以下の粒子を呼ぶ。なお、粉砕機の分類で粗粉砕機、微粉砕機のような表現を用いるが、その定義における微粉砕機で製造される粒子の大きさは、...

  • ファインセラミックス(ふぁいんせらみっくす)

    特定の機能に着目して、精製・調整された原料を用い、高度に制御された条件下で製造・加工して得られるセラミックスで、制御された化学組成、微細組織、形態などをもつ。 構造用セラミックスと機能性セラミックスに...

  • フィーダー(ふぃーだー)

    粉粒体を供給、排出するための装置の総称。定量供給のために、粉粒体特有の現象である付着、凝集、フラッシング、ブリッジング対策を施したものがある。 フィーダーは大別して、往復運動式、振動式、回転運動式、エ...

  • フェライト(ふぇらいと)

    鉄の酸化物が、Co,Ni,Mn,Zn,Mg,Cu,Liなどの不純物と共存して、立法晶系や六法晶系といった結晶構造をもつ酸化物の総称。強磁性を示すものが多い。 応用面ではハードフェライト(永久磁石)とソ...

  • 付着(ふちゃく)

    粒子同士あるいは粒子と壁がファンデアワールス力、静電気力あるいは液架橋力により接触し安定しようとする現象。特に粒子同士の場合は凝集と呼ばれる。 付着の程度は付着力と自重の関係で決まり、それぞれの粒子径...

  • フラッシング(ふらっしんぐ)

    粉体中に気体が含まれることによって、急激に流動性が増加し、わずかな差圧や推進力によって、粘性の低い流体のように流れる現象。フラッシングが起こると通常では通過できない狭小な通路でも粉体が流れるため、ロー...

  • 粉砕機、粉砕装置(ふんさいき、ふんさいそうち)

    粉砕機には乾式粉砕機と湿式粉砕機がある。乾式粉砕機の中にはジェットミル、媒体ミル、磨砕式ミルなどがある。湿式粉砕機の中には、湿式ビーズミルや湿式ジェットミルなどがあり、乾式に比べて付着凝集を抑えること...

  • 粉砕・破砕(ふんさい・はさい)

    原料となる物質に機械的エネルギーを加えて細かくする操作である。固体物質に機械的エネルギーを加えると、原子・分子間の結合を引き離し、ある程度細かい粉体を作製することができる。粉体を大量に製造するのに適し...

  • 粉塵爆発(ふんじんばくはつ)

    空気中に浮遊している可燃性の粉体が、放電火花、摩擦熱、裸火などによる電気的、機械的、化学的エネルギーを受けると爆発を起こす現象。 ガスや蒸気の爆発に比べて大きなエネルギーが必要である。粉塵爆発を生じる...

  • 粉体圧(ふんたいあつ)

    貯槽内の粉体のように、堆積した粉体の自重によって生ずる圧力や外力によって粉体層および粉体層の接する固体壁面に発生する応力をさす。 単位面積当たりの力で表される。貯槽中の静止粉体層では、壁面での摩擦力の...

  • 粉体供給機(ふんたいきょうきゅうき)

    粉粒体を供給・排出するための装置の総称。貯槽やホッパーからプロセスの要求に従って粉粒体を切り出す。粉体の特異な性質を考慮して、連続的な定量性を維持することや制御の応答性を確保することに加えて、密閉化に...

  • 粉末冶金(ふんまつやきん)

    金属粉あるいは合金粉の製造およびこれら粉体を成形し、融点以下の温度で焼結させて金属製品や金属塊を製造する技術をいう。基本的工程は圧縮成形と焼結からなり、成形には金型成形、等方圧成形、鍛造、押出し、圧延...

  • 噴霧(ふんむ)

    液体を微粒化する技術あるいは操作。乾燥、造粒、燃焼、調湿、塗装、ガス吸収など幅広い用途がある。噴霧では、遠心力、圧力、気流、音波振動などのエネルギーを加えて、液体を液柱、液膜のいずれかに変形させ、液体...

  • 噴霧乾燥機(スプレードライヤー)(ふんむかんそうき)

    溶液あるいは懸濁液を噴霧して、粒子を含んだ液滴からその溶媒を蒸発させて固体の粒子を回収する装置。原液を乾燥室内のノズルあるいはディスクにより微粒化し、表面積を増大させて熱風と接触させることにより瞬時に...

  • 噴霧器(アトマイザー)(ふんむき(あとまいざー))

    溶液あるいは懸濁液を霧状にして気体中に分散させる装置のことをいう。噴霧器には、ノズルから液体を高圧で吹き出す方法や液体と気体を混合してから吹き出す方法、液体を回転円板に当てて飛散させる方法、超音波を用...

  • フード(ふーど)

    空間中の一部に存在する特定の気体、たとえば加熱されて高温となった空気や粉塵やヒューム、その他のガスが発生して空気を汚染している場所から効果的に汚染ガスを吸引・除去するための広口の吸引口。上方からガスを...

  • ブリッジ(ぶりっじ)

    ビン、ホッパーなどの排出口付近の流路が狭まる部位において、上に凸なアーチ状の面が形成されたとき、その上方の粉体層の重量を支えるような現象。 このような閉塞現象は、架橋現象、アーチング、棚吊りなどと呼ば...

  • 閉塞(へいそく)

    貯槽やホッパーなどの排出口において、粉体層がアーチ形成、壁面への付着あるいは固結により流動性を失って排出不能となる現象をさす。 閉塞を防ぐためには、アーチブレーカーなど外力を与える装置あるいは表面活性...

  • HEPAフィルター(へぱふぃるたー)

    空気中の微細な粉塵をほぼ100%捕集する微細繊維層フィルターで、エアーフィルター性能試験法により、定格流量で粒子径0.3μmの粒子に対して99.97%以上の捕集効率をもちかつ初期圧力損失が一般に300...

  • 偏析(へんせき)

    容器または堆積物内で着目粒子成分が偏在する現象。物性の異なる粒子の混合物が流動するときに起こる。偏析する成分としては、小粒子、密度の大きい粒子、角ぱった粒子反発係数の小さい粒子などがあり、それぞれ粒度...

  • ペレット(ぺれっと)

    回転ドラムや回転パンの転動造粒による粉鉱の造粒物、あるいは押出し造粒による飼料やプラスチックの造粒物をさす。球状、または円筒状のものが多い。 顆粒よりはサイズが大きい。製鉄、飼料、プラスチック業界の慣...

  • ペースト(ぺーすと)

    液体中に微小な固体粒子を高濃度・大量に懸濁させたもの。ペンキ、パテ、練り歯磨きなどが挙げられ、食品分野では、味噌、ジャム、練りごまなど非常に多くの製品形態がある。 一般にスラリーの範疇で固体濃度がより...

  • 保水率 WR(ほすいりつ)

    広義の保水率とは材料中に保持される水の割合を示したものであり、絶乾時の試料重量と飽和含水時の試料重量から求められるが、可塑性の指標である可塑特性値(CV)を求める際には40℃から100℃の乾燥で蒸発す...

  • ホッパー(ほっぱー)

    逆円錐型や逆多角錐型(通常四角錐)の傾斜壁面をもつ粉粒体貯槽。容器底部に排出口をもつ。単独で貯槽として用いられるものもあるが、多くは輸送・供給機器との取り合い部に用いられ、フィーダー、コンベヤへの供給...

  • 防塵マスク(ぼうじんますく)

    粉塵捕集効率が95%以上のマスク。我が国では厚生労働大臣の行う型式検定に合格したものを使用しなければならない。構造と性能については日本工業規格(JIS)に定められている。粉塵捕集効率に加えて吸気抵抗や...

  • ボールミル(ぼーるみる)

    ボールを媒体として粉体を処理する回転型の粉砕装置。ボールとしては直径20~100mmの鋼、セラミックス、石などが用いられる。粉砕原料の粒子径は10mm以下、粉砕産物の粒子径は100μm以下が一般的であ...

ま行

  • 摩砕(まさい)

    粒子に剪断的な力を加えることによって摩擦的に破砕・粉砕を進める操作。粒子の力学的強度は、圧縮応力を加えた状態で剪断応力を付加すると非常に小さくなることが知られている。媒体撹拌型ミルは、この効果により超...

  • 摩擦係数(まさつけいすう)

    一般には摩擦力と垂直荷重の比の値をさすが、粉体層では破壊限界時の剪断応力と垂直応力の関係を示す粉体層破壊包絡線の傾きを内部摩擦係数という。粗い粒子では、垂直応力が変化しても内部摩擦係数は一定値を示すこ...

  • 摩擦熱(閃光温度)(まさつねつ(せんこうおんど))

    物体が接触した状態で相対運動すると力学的エネルギーが熱に変わる。1回の摩擦によって接触部で上昇した瞬間的な温度を閃光温度といい、真の接触部の温度上昇と表面粗さを含めた見掛けの接触部の平均温度上昇の2通...

  • マスフロー(ますふろー)

    サイロやビンなどの立型貯槽から粉粒体を排出するときに貯槽内に形成される粉粒体の流動パターンの一つ。排出時に貯槽内の全粒子が動いている流動状態で、貯槽内に静止している粉粒体の領域が生じない。静止領域のあ...

  • 摩耗(まもう)

    硬い材質のものが摩擦によって徐々に削られ減量していくことである。特に、機械や部品などの使用時に摩擦によって生じる。粉砕機などで摩耗性のある硬質な材料を粉砕するときには、同時に機械側の摩耗が問題となる。...

  • 見掛け粘度(みかけねんど)

    非ニュートン流体は一般に流れの剪断応力と剪断速度の関係が非線形であり、両者の比は一定ではない。非ニュートン流体に関しては種々のモデルが提案されているが、モデルに関係なくある剪断速度における剪断応力と剪...

  • 見掛け密度(みかけみつど)

    見掛け密度は、見掛け粒子密度あるいは、嵩密度のいずれの意味にも用いられる場合があるので、混同を避ける意味からも、使用する場合には定義を明確にする必要がある。...

  • ミスト(みすと)

    気体中に浮遊している液滴粒子。ガス状物質の凝縮や化学反応によって生成するもの、液体を噴霧することで発生するものなどがある。一方、気体中に浮遊している固体粒子はダストと呼ばれる。そのため、高温のガス中で...

  • 密度偏析(みつどへんせき)

    粒子密度の差異による粒子混合物の偏析現象。容器への充填時には高密度粒子はそれを支える粒子を押しのけて沈み、傾斜堆積面を流下しにくいため供給点に集まりやすい。 一般に粒子の密度差は2、3倍程度であるので...

  • メッシュ(めっしゅ)

    網や織物で線材の方向と同一方向の1インチ(25.4mm)の間にある目の数。同じメッシュでも線の径が変わると目開きが変わる。粉粒体の細かさがメッシュで表示されている場合、表示されたメッシュの篩(網)で分...

  • メンブレンフィルター(めんぶれんふぃるたー)

    厚さ数百μm以下の薄い多孔質の膜からなるフィルター。主に液体の濾過に用いられるが、化学分析のための気中粒子サンプリングにも使用される。捕集性能は、バブルポイント法による公称径で表示される。公称径は膜の...

  • モノマー(ものまー)

    本来は合成樹脂の重合の出発物質や重合体を構成する反復単位を表すが、CVD法による微粒子や薄膜の生成過程で、化学反応によって発生した最小単位の物質をさす。 古典的核生成理論では、気相中のモノマー濃度が過...

や行

  • 有機溶媒(ゆうきようばい)

    水に溶けない物質を溶かす常温・常圧で液体の有機化合物の総称であり、エタノール、アセトン、ヘキサンなどがある。...

  • 誘電率(ゆうでんりつ)

    物質がどの程度誘電分極するかを表す物性値で、電束密度Dと電界EをD=εE のように結びつける係数。互いにdだけ離れた2枚の平行平板電極(面積:S)の間に誘電体(誘電率 ε)の物質が隙間なく充填されたキ...

  • 溶解度(ようかいど)

    溶質のある温度、圧力において溶媒に飽和溶解した熱力学的平衡状態の溶質濃度。固体粒子の溶解度は、溶媒や固体の物性によって変化する。粒子を粉砕すると結晶形の乱れが生じたり、単位質量当たりの表面積が増加した...

  • 溶解熱(ようかいねつ)

    温度と圧力を一定にして溶質を溶媒に溶解させるときに吸収したり発熱したりする熱量。溶解後の溶解系のエンタルピーと溶解前のエンタルピーとの差に相当する。 発熱を負、吸熱を正で表す。溶質 1 mol 当たり...

  • 揚程(ようてい)

    ある圧力下の流体を流れによって別の圧力下にある高さまで鉛直に上昇させるために必要なエネルギーを流体の単位重量当たりで示したもの。 長さの次元をもつ。実際のポンプ・配管系では配管の途中に曲がりや弁がある...

  • 溶媒(ようばい)

    溶液あるいは固溶体を構成する成分の一つであり、もう一つの成分を溶質(solute)という。気体または固体が液体に含まれる場合は液体が溶媒であり、気体または固体が溶質となる。液体同士の混合あるいは固溶体...

ら行

  • ラインミキサー(らいんみきさー)

    流体や粉体の輸送ラインの途中で、連続的に撹拌・混合する装置。回分式に比べて滞留時間が非常に短く、コンパクトで高速撹拌操作を行うミキシングベッセルタイプのものをいう。 ショートパスをなくし、流線を交錯さ...

  • ラットホール(らっとほーる)

    貯槽内の粉体を排出するときに、流出口上部だけが排出されたために貯槽内の粉体層にできた円筒状の孔。ラットホールが生じると流出口上部以外の粉体層は貯槽内に残留したままとなり、粉体の貯蔵と排出に不具合を引き...

  • ランダムサンプリング(らんだむさんぷりんぐ)

    ロットに偏析がなく品質が揃っている場合に適用される方法であり、ロットの構成要素が常に同じ確率で得られるように、試料を無作為に搾取することをいう。 無作為に試料を採取することは簡単に思えるが、人が介在す...

  • リボンミキサー(りぼんみきさー)

    断面がU字型または円筒型の容器内で種々の形状をしたリボン羽根が器壁とわずかの間隙をもって回転する構造の混合機。代表的な固定容器型混合機。 粉体の運動が、外羽根は内向きに、内羽根は外向きに移動するような...

  • 流動性(りゅうどうせい)

    粉体の流れやすさ。いろいろな流動状態に対応した指標:重力流動や振動流動では限界口径、機械式強制流動では撹拌抵抗、圧縮流動では圧縮度、流動化流動では通気抵抗などが用いられる。安息角やCarrの流動性指数...

  • 濾過(ろか)

    スラリー中に懸濁している不溶解物質を、濾布、濾紙、金網、膜、粒子層などの濾材により捕捉粒子と濾液に分離する操作。分離メカニズムとしては、濾材またはケーキ表面で機械的に粒子を捕捉する表面濾過と濾材内部で...

  • ロス・イン・ウェイト(ろすいんうぇいと)

    ホッパーおよび粉粒体供給機の全体の質量を計測し、粉粒体排出時の質量変化から排出量を求める。質量の変化を連続して測定すると粉体流量が算出できる。 測定原理は簡単であり、精度が高いので粉粒体の定量供給のフ...

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